徒然なるままに、冬はつとめて吉祥寺無印で、買い物をしていましたところ！！出会ってしまいました。そう！いつだって運命の出会いは突然なのさっ！そんなこんなで土釜「おこげ」無骨なるそのルックスそして泰然自若とした佇まい。全てが理想的♪もう、ひとめぼれ（お米だけに）そんなこんなで衝動買いをしました。カタログでも見たことのなかったので、もしかして無印の商品ではないのか？贋物かっ！？吉祥寺のオリジナル商品か？いや、吉祥寺店の店員さんがフリマ感覚で自分のうちにあったいらない土釜をこっそり陳列したのかっ！？などと、憶測も飛び交いましたが、どうやら知る人ぞ知る、マニアックアイテムであったようです。そんなこんなで、重いのを抱えて家まで帰りましたが、ほんとに結構重いです。遠くから買いにくる人は前もって体を鍛えておく必要がありそうです。
そして、気になる使い心地ですが…
☆重いのがいい！
そう！とても重いのです、もって帰る時は大変でしたが、家にあるとその重さがやがて頼もしさに変わっていることに気がつくでしょう。そして、その重さが＝おいしさ。というものに一役買っていることは想像に難くありません。重いものはとてもいい！話は変わりますが私はル・クルーゼの鍋もとても愛しています。理由は重いからです。重い＝おいしい。これは、現代料理の新しい法則では？
☆無骨なのがいい！
無印の商品はどんな空間にもそれ程違和感なく調和するのが特徴といえば特徴だと思いますが、これは違います。違和感ありまくりです。ちょっと、床の間に飾れば「オーワンダフル！コレハナント言ウ瓶デースカー？」と、ちょっと外人風に聞いてしまいそうなほど！また、キッチンに置いておいても、思いっきり和のテイストを主張するので、家にきた人たちが「こ…これ何？」と思わず聞いてしまうでしょう。会話下手な人でもこれさえ持っていけば合コンでモテモテ間違いなしのモテギアでもあります。
☆親切じゃなさすぎ！
これは賛否両論ですが、まったく親切じゃないです。まず、マニュアルがわら半紙三枚です。わたしゃうっかりゴミかと思って捨てそうになりました。まぁ…読んだところでそれ程たいしたことは書いてないので捨てても何とかなりますが…。無印はお玉にまでメモリなどがついていて「そこまでやりますか？」というほど親切の押し売りをしてきますが、この釜には当然メモリも何もついてません。二合炊こうと思っても、水加減は勘です。しかし！それがいい！失敗して緩めのごはんができてしまって「あぁ…明日はもうちょっと水を少なめにしよう。」と、日々精進。炊く前に「おいしく炊けますように！」と気持ちを込めるのもそんじょそこらの炊飯器にはできるもんじゃありません。それが、隠し味の愛情が加わることとなり、おいしいお米が炊けるようになるのです。すばらしい…。
☆電気代がかからない！
その代わりガス代がかかります。ついでに言うとコンロの一つを二十分近く占領してしまうので、料理を作りながら同時進行でご飯を炊こうという時には、結構困りもんです。あらかじめご飯だけ炊いとけばすむ話ではありますが…。
☆ヒビ割れました。
大事に使ってはいたんですが、使用五回目くらいでヒビを発見しました。まぁ、多少のひび割れはしますが、使用には問題ありませんというようなことがマニュアルに書いてあったような気がしますが、このヒビを見るたびに「いったいいつまでもつんだろう…」と、心が痛むのは私がナイーブな所為でしょうか？
☆おいしいごはんが炊けます。
結局最期にはこれが言いたかったんですが、はっきり言って炊飯器で炊くよりもおいしいごはんが炊けます。これはまちがいないです。まぁ、手間もかかりますが、それだけの価値はある釜だと私は満足してます。ちなみに、半日くらいなら、保温もけっこうしてくれます。
奥さん！お米がおいしいと、料理の腕もあがりますよ！旦那も早く帰って来ちゃうかも。これが5000円だ！さぁどうだ！今なら蓋もつけちゃうぞ！（…こんなオチでゴメン）
